不眠症

睡眠薬に依存性はある?依存しやすい薬・症状・やめるときの注意点を解説

不眠症

睡眠薬に依存性はある?

睡眠薬は、「種類」「服用期間」「用量」によっては依存が形成されることがあります。

とくに一部の睡眠薬では、長期間の服用や高用量での使用により、依存のリスクが高まると報告されています。

依存には、薬がないと不安になるなど心が薬に頼る「精神依存」、体が薬のある状態に慣れる「身体依存」の2種類があります。

精神依存とは

精神依存とは、睡眠薬を服用したいという気持ちが強くなり、心理的に睡眠薬へ頼るようになる状態です。

たとえば、「睡眠薬がないと眠れないのではないか」と不安を感じたり、薬を手元に持っていないことで落ち着かなくなったりすることがあります。

気持ちの面で治療薬を手放せなくなる状態」が精神依存です

身体依存とは

身体依存とは、体が治療薬のある状態に慣れてしまい、減量や中止によって不眠や不安などの症状が現れる状態です。

これは、長期間の服用によって身体が薬の作用に適応することで起こります。

そのため、急に治療薬を減らしたり中止したりすると、体がバランスを崩し、以前より眠れなくなる、不安が強まるといった症状が現れやすくなります。

体の反応として現れる依存が身体依存です

睡眠薬の依存に関連してみられる変化・サイン

睡眠薬を服用し続けるなかで、依存につながる変化が現れることがあります。

たとえば、以下のような変化があります。

・以前と同じ量では効きにくく感じる
・治療薬を持っていないと落ち着かない
・減らそうとすると眠れなさや不安が強まる

ただし、こうした変化が睡眠薬を服用しているすべての方に現れるわけではありません。

気になる変化を感じた際は、次に紹介する原因や特徴と照らし合わせながら医師や薬剤師に相談しましょう。

なお、眠気・ふらつき・健忘など、睡眠薬の服用中に起こることがある副作用については、以下の記事で詳しく解説しています。

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睡眠薬の副作用とは?眠気・ふらつき・健忘など起こりうる症状を解説

睡眠薬への依存のリスクを高める要因

睡眠薬による依存には、服用期間や用量などが関係するとされており、特にベンゾジアゼピン受容体作動薬では、長期間の使用や高用量での使用が身体依存と関連することが報告されています。

また、同じような作用を持つ治療薬を複数併用している場合も、注意が必要です。

ここからは、依存につながりやすい代表的な要因について解説していきます。

長期間服用している

睡眠薬を長期間にわたって継続して服用すると、依存が形成されるリスクが高まる場合があります。

特にベンゾジアゼピン受容体作動薬では、長期間の使用が身体依存に関わる重要な要因とされています。

服用量が多くなっている

自己判断で服用量を増やしたり、必要以上に睡眠薬を使用したりすると依存のリスクが高まります

これは、体内に取り込む治療薬の量が多くなるほど、体や心が睡眠薬のある状態に慣れやすくなるためです。

そのため、効きが弱いと感じても自己判断で量を増やすのは避けて、医師から指示された用量を守って服用することが重要です。

睡眠薬の飲みすぎによるリスクについては、以下の記事もあわせてご確認ください。

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睡眠薬のODとは?過剰摂取による危険性と自己判断で増量しないための注意点

複数の類似した薬を使用している

複数の睡眠薬や、同じような作用を持つ治療薬を併用している場合も、脳や神経への影響が重なりやすくなるため依存への注意が必要です。

自己判断で睡眠薬や他の治療薬を併用することは避け、服用中の薬がある場合は必ず事前に伝えるようにしてください。

依存性に注意が必要な睡眠薬

睡眠薬のなかには、依存や離脱症状への注意が必要な種類があります。

特に注意が必要なのが、ベンゾジアゼピン受容体作動薬です。

ベンゾジアゼピン系のほか、「ゾルピデム・ゾピクロン・エスゾピクロン」などの非ベンゾジアゼピン系睡眠薬も含まれます。

これらの睡眠薬は、継続して使用することで依存が生じることがあり、急な減量や中止によって離脱症状が現れる場合もあります。

ただし、睡眠薬は種類によって作用や特徴が異なるため、睡眠薬ごとの分類や作用について詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しています。

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睡眠薬の種類とは?作用時間・成分の違いと選び方を解説

睡眠薬の耐性と依存性の違い

睡眠薬について調べていると、「耐性」と「依存」という言葉が混同されやすいですが、この2つは異なるものです。

睡眠薬の耐性とは、同じ量を服用し続けることで、体が慣れて効果を感じにくくなる状態を指します。

一方で依存とは、睡眠薬がないと不安を感じたり、減量や中止によって不眠や不安などの症状が現れたりする状態です。

つまり両方の違いとして、耐性は「効きにくくなること」依存は「やめにくくなること」を指しており、症状の現れ方が異なります。

また、耐性が形成されると同じ効果を得るために服用量が増えることがあります。

高用量での使用は依存形成のリスクとも関連するため、効きにくいと感じても自己判断で増量しないことが重要です。

睡眠薬をやめると起こることがある離脱症状

身体依存が形成された状態で服用量を急に減らしたり中止したりすると、離脱症状が現れることがあります。

具体的な症状としては、以下のようなものが挙げられます。

・不眠
・不安感
・イライラ
・発汗
・手の震え

こうした離脱症状が現れる時期や程度は、使用している睡眠薬の種類や服用期間などによって異なります。

次の項目では、離脱症状のなかでも知っておきたい「反跳性不眠」について紹介します。

反跳性不眠

反跳性不眠とは、睡眠薬を減らしたり中止したりした際に、一時的に以前より強い不眠が現れる状態です。

一部の睡眠薬では、連用後に急激な減量や中止を行うことで反跳性不眠が現れることがあります。

もともとの不眠症状の再燃と区別が難しい場合もあるため、自己判断せず医師に相談することが大切です。

睡眠薬への依存を防ぐためにできること

睡眠薬への依存を防ぐためには、いくつかの基本的な注意点を守ることが大切です。

医師から指示された用量を守り、類似した作用を持つ薬を自己判断で併用しないようにしましょう。

また、効果を感じにくくなった場合でも量を調整せず、漫然と服用を続けないようにすることも重要です。

体調や眠りの状態に変化を感じた際は、早めに医師や薬剤師へ相談するようにしましょう。

睡眠薬の服用タイミングや飲み合わせなど、基本的な服用方法については関連記事もあわせてご確認ください。

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睡眠薬の飲み方とは?正しい服用タイミング・注意点を解説

睡眠薬を自己判断で急にやめない

依存が不安な場合でも、睡眠薬を自己判断で急に中止することは避けましょう

体が睡眠薬のある状態に慣れていると、急な減量や中止によって不眠や不安などの離脱症状が現れることがあります。

特に長期間服用している場合は注意が必要です。

そのため、依存を心配して睡眠薬をやめたいと感じた場合も、自分で服用量を減らしたり中止したりせず、まずは医師に相談してください。

減量が必要な場合は服用している薬や症状に応じて、医師が方法を判断して段階的に進めていきます。

睡眠薬の依存が心配な場合は医師・薬剤師に相談する

睡眠薬について、「効きにくくなった」「治療薬がないと不安に感じる」「減らすと眠れなくなる」といった悩みを抱える方もいます。

こうした悩みがある場合は、ご自身で服用量を増やしたり減らしたりせず、医師や薬剤師に相談してください。

相談することで、現在の服用状況に合わせた見直しや、無理のない減量方法について検討してもらえます。

依存が心配な場合は1人で抱え込まずに、早めに医師や薬剤師に相談しましょう

参考サイト

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